相変わらず無口な灯を、汀はちらりと見上げる。
(…………あら、なんだか)
いつもむすっとした仏頂面をしているのに、今は、どこか柔らかい表情をしていた。
(花の美しさに魅せられているのね。
桜って、やっぱり、偉大ねぇ………)
汀は思わず、ぱちぱちと拍手をしてしまった。
突然鳴り響いた音に、灯が驚いて視線を落としてくる。
目が合って、汀はにっこりと笑った。
「…………なんだか、色々と、ごめんね」
言われて、灯は眉を上げる。
「…………それは、どのことに対して言っているんだ?
お前がえせ占い師をしている所までわざわざ迎えに行ってやったのに、恩を仇で返したことか?
それとも、お前の我儘のせいで俺が青瑞の姫の餌食として溺死しかけたことか?」
そう言われると、ひどく迷惑をかけてしまったのだと汀は実感した。
「ふふふ、それもあるけど。
本当にごめんなさいね?」
汀は慰めるように灯の肩を叩いた。
(…………あら、なんだか)
いつもむすっとした仏頂面をしているのに、今は、どこか柔らかい表情をしていた。
(花の美しさに魅せられているのね。
桜って、やっぱり、偉大ねぇ………)
汀は思わず、ぱちぱちと拍手をしてしまった。
突然鳴り響いた音に、灯が驚いて視線を落としてくる。
目が合って、汀はにっこりと笑った。
「…………なんだか、色々と、ごめんね」
言われて、灯は眉を上げる。
「…………それは、どのことに対して言っているんだ?
お前がえせ占い師をしている所までわざわざ迎えに行ってやったのに、恩を仇で返したことか?
それとも、お前の我儘のせいで俺が青瑞の姫の餌食として溺死しかけたことか?」
そう言われると、ひどく迷惑をかけてしまったのだと汀は実感した。
「ふふふ、それもあるけど。
本当にごめんなさいね?」
汀は慰めるように灯の肩を叩いた。



