それから1ヶ月ー。 私達は学校の後に隆平のいる病院に通い続けた。 「隆平、来たよ」 相変わらず隆平は病気と闘っていて 「ごほ、ごほ……おお、さんきゅー」 顔色はあまりよくない。 それに…… 「おい、見ろよこの帽子かっけぇだろ? 最近の流行りはやっぱり帽子だよな」 隆平の髪は薬の副作用のせいか抜け落ちていた。 変わって行く自分が怖いはずなのに それでもこうやって隆平は笑顔を崩さない。 辛い時は辛いって言ってくれてもいいのに いつも元気な姿を見せるんだ。