退院するまでは会いに来ないでほしいということなんだろうか。 なんだか距離が離れてしまったかのような気分になって 私は電話を切った後小さくつぶやいた。 「隆平……」 明日から学校だ。 隆平のいない学校に行ってまた少し寂しくなって 家に帰ると会いたくなるんだろう。 それでも…… 『人が来るとちっと疲れんだ』 彼に負担はかけたくないから、 会いには行けないな……。 私はそのままベットに横になり、気付けば眠りについていた。 そして次の日ー。 学校に登校すると、さっそく梓と満くんに会った。