私の気持ちを閉じ込めていたフタが まるで溶けてしまったかのように 大きくなる。 「サンタさんから電話来た時、 なんかすっごい幸せだって思ったの」 電話がなくても、それは楽しい1日だった。 けれど、そのイタズラがあったことで もっと楽しくなって もっともっと幸せを感じた。 「ありがとうってすっごく言いたくなったの……」 「サンタにか……?」 イタズラって、なんでこんなにも人を温かくするんだろう 知らなかった彼と出会うまで。 知れて良かった。 「隆平にだよ…… ありがとう隆平」