早く、早く 私へのプレゼントはこないかな、と。 ピーンポーン 家のチャイムの音は10分くらいしてから鳴った。 「ちょっと外いってくる!」 私はそうやってお母さんに伝えて家を出ると そこには息を切らした彼がいた。 そして私に言う。 「なんかよ、急に足が動いてよ 気付いたらお前ん家だったんだよ」 「何それ、面白いね」 「な、すっげぇ不思議だったわ サンタにでも魔法かけられたんかな」 「そうなんじゃない」 私達はさっき、電話がウソだったかのように話しを続ける。