けっきょく隆平は起きて来なかったけど 大丈夫だよね? 私は帰り道、 隆平の言葉を思い出して顔が赤くなっていた。 『お前が……誰かと付き合うかもしんねぇって思ったら 嫌だったんだ』 嫌だった、か……。 熱のせいだってことに自分でしたクセに 本当はやっぱり本心だったらいいと思ってる。 ぺたっと顔に手をあて、温度を冷ますと 私は小さくつぶやいた。 「特別ってなんだろう」 さあっとイタズラな風が吹く。 それは、もしかしたら 何かの合図かもしれない。