それがやっぱり軽いって言うことなんだろうか。
「沙良ちゃん!そんなに思い悩むことはないと思うよ
俺は沙良ちゃんの考え、正しいと思う。
相手のこと、知らないのに付き合うなんてあり得ないし
だからと言って知らないのにフるっていうのも
簡単に出来ない。
沙良ちゃんに好きな人がいないなら、知ってからでもいいと思うんだ」
満くん……。
最近の満くんはとても活き活きしていて説得力がある。
気付けばいつも私たちをまとめる役になっていた。
「でもさ、」
ポンと私の頭に触れる。
その手も大きい。
変わったんだ。
誰とも関わろうとしなかった彼が
仲直りさせるように言う。