ー…
車の中。
ずっと、窓の外を見ている花。
助手席に乗れ、って言っても聞かねぇし。
結局、後ろに座りやがった。
昨日何の警戒もなく寝たくせに、今更何警戒してしてんだよ…。
花の家に着き、玄関に入ると、1枚の写真が置いてある。
…あいつ、ハーフじゃなかったのか。
…ん?
上がっても、人の気配がねぇ。
共働きか?と聞くと、ピタっと花の足が止まった。
…やべ。
余計なこと聞いたか?
また、殴りかかられるんじゃねぇかと思い、構えていたら、ポツリ、ポツリと花が話しだした。
…あぁ、俺、最低だな。
無神経すぎるだろ…。
…花、悪りぃな。
いや、でも待てよ?
なんで昨日初めて会った奴に両親の事、離すんだ?
そんな事を考えながら、リビングに案内された。
ずっと、下を向いて目を合わせようとしねぇ花。
すると、小走りでリビングから出ていってしまった。

