大好きな君 〜守と花のSTORY〜





『…。』



『…。』




部屋には干されている、私の制服と、私のカツラ。


…カツラを洗濯バサミで挟むか?


見方によったら、ホラーになるよ。



はぁ…。


さっきから無言のあいつ。



てか、絶対、裸見られたよね。


叫んじゃったし。


私の裸見たくせに、無反応。


「…チッ。」って舌打ちして部屋に戻ったんだよ?


ありえなくね⁈


舌打ちしたいのは、私の方だしっ!



…はぁ。



『…おい、ガキ。』



『…。』



『…チッ。まぁいい、なんでお前みたいなガキがあそこにいたんだ?』



『…。』





うぉ!


なんか急に話しかけてきたぞ、こいつ。


あそこにいた?


好きでいたんじゃねーし。


お前も、クソハゲと話しただろが。


しかも、なんでお前と喋らなかんだよ。



『…チッ、はぁ…。なんだ?お前は喋れねぇのか?あ?それとも、俺の言ってることが理解できねぇのか?ま、ガキだもんな。』



『…。』






『…、お前さぁ、自分が1番可哀そうとか思ってるだろ?』



『…。』



『お前の瞳見れば分かるんだよ。自分は被害者だって思い込んでる可哀そうな奴だな。』







…チッ。


お前に何が分かるってんだよ。


実際、私が被害者だし。




『回りを見ない、いわゆる自己中だ。』



『…っ。』



…ムカつく、ムカつく。ムカつくっ。


言いたい放題言いやがって。


ちょっと、痛い目あわしてやろーじゃん?












ーシュッ











「パシッ」と乾いた音が聞こえた。