ー…
はぁっ、はぁっ。
『…ケホケホっ。』
う、うはぁ…。
久しぶりの全力疾走。
走り過ぎてむせちゃったよ…。
あーぁ、みんな、元気そうだったな。
怪我はしてないんだ…。
良かったぁ。
…。
…良かった?
私は裏切られたんだよ?
何で、あいつらの事心配してんだよ。
…訳分かんねぇ。
蒼たち見て、昔の事想いだしちまったし。
最悪だよ、まったく。
ー…ポタ…ポタ…
ん?あぁっ!!
雨!!
や、やべっ!!
って…すでにびしょ濡れー。
はい、イライラー。
『…チッ。』
ー………
ん?雨、止んだ??
後ろを振り返ると、ハゲかかったダンディなおっちゃんが傘をさしてくれている。
…?
これは一応、お礼言うべきか?
『…ありがとうこざいます。でも、大丈夫なので。』
私はおっちゃんと目も合わせず、早口で言った。
…おっちゃんはさ、良心でやってくれてんだろうけど、迷惑なんだよね。
なかなかどかないおっちゃんにイライラしてもう一度言おうとしたら
『まったく、ここに居たのか!〝かれん〟!』

