「冬見君、真崎君の事が好きなんでしょ」

廊下ですれ違いざまに言われた。
同じクラスの女子で、話した事もないヤツだった。

「バラされたくなかったら、私と付き合って」

な。

それって脅しかよ?

バレた事にも驚いた。

でも――

コイツ・・・、気持ち悪くねぇのかよ・・・?

――正直、嬉しい。

「いいよ」

俺は思わず、そう答えていた――・・・。