「いい加減にしろよッ!!」

休み時間に廊下に呼び出された私は、秋彦の説教をくらった。

「だって」
「だってじゃないだろ!?」
「見ててイライラするんだもん」
「だったら見なきゃいいだろ」
「嘘だよ。応援したいんだもん」
「・・・・・・・・え?」

面食らったような顔をする彼の耳元で、
「私の願いは秋彦に幸せになってもらう事だから、秋彦の恋を応援したいの」
他の人に聞こえないようなボリュームでそう言った。