――翌日。
9時になる前、お出掛け用の花柄のワンピースに着替えた私は、お気に入りのショルダーバッグをぶら下げて町へと飛び出した。
玄関の扉を開けてみるも、幸い、春人はまだ来ていないようだ。
その事実に嬉しくて、思わず鼻歌を口ずさみながらスキップを踏む。
近くの洋服店の中をくまなく見て回ったものの、特に気になるような洋服は置かれていなかった。
続いてジュエリーショップに寄ってみる。様々なアクセサリー、様々な宝石がキラキラと輝く中、1つだけ、妙に惹かれるアクセサリーと出会った。
「うわぁ……なにこれ。かわいい……」
「お客様。お気に召したものはございましたか?」
「え!あっ、これとか……かわいいなぁって……」
いきなり店員さんに話し掛けられたことに驚いたものの、私はすかさず気になるアクセサリーを指差した。
モルガナイトという名前の、淡い桃色をした宝石が埋め込まれたアクセサリー。とてもかわいらしいと私は思うのだが……アクセサリーなだけに、値段は高い。3万円はする。
「3月3日の誕生石なんですよ、これ」
「えっ!わっ、私、3月3日生まれです」
「あら!本当に?!でしたら尚更、お客様にピッタリだと思いますわ」
正直、私、運命みたいなのを感じちゃったよ……。
3月3日の誕生石のアクセサリー……いいなぁ、ほしいなぁ……高いから買えないけど……。
9時になる前、お出掛け用の花柄のワンピースに着替えた私は、お気に入りのショルダーバッグをぶら下げて町へと飛び出した。
玄関の扉を開けてみるも、幸い、春人はまだ来ていないようだ。
その事実に嬉しくて、思わず鼻歌を口ずさみながらスキップを踏む。
近くの洋服店の中をくまなく見て回ったものの、特に気になるような洋服は置かれていなかった。
続いてジュエリーショップに寄ってみる。様々なアクセサリー、様々な宝石がキラキラと輝く中、1つだけ、妙に惹かれるアクセサリーと出会った。
「うわぁ……なにこれ。かわいい……」
「お客様。お気に召したものはございましたか?」
「え!あっ、これとか……かわいいなぁって……」
いきなり店員さんに話し掛けられたことに驚いたものの、私はすかさず気になるアクセサリーを指差した。
モルガナイトという名前の、淡い桃色をした宝石が埋め込まれたアクセサリー。とてもかわいらしいと私は思うのだが……アクセサリーなだけに、値段は高い。3万円はする。
「3月3日の誕生石なんですよ、これ」
「えっ!わっ、私、3月3日生まれです」
「あら!本当に?!でしたら尚更、お客様にピッタリだと思いますわ」
正直、私、運命みたいなのを感じちゃったよ……。
3月3日の誕生石のアクセサリー……いいなぁ、ほしいなぁ……高いから買えないけど……。



