いったん家に帰った僕は、ソファーの上に寝転んで桃花さんの鍵を眺めてみた。
箱の中には完成品だけではなく、僕が提示した粘土の型も入っていたわけだけれど……。
それぞれの鍵を手に持ち、こうして見比べてみると、当然だけれど瓜2つで……心が何かあたたかいもので満たされていくような感覚がした。
今日の晩、さっそくこの鍵を使って監視カメラや盗聴器を仕掛けよう。
桃花さんが様子見のために病院で入院している今しか、これらを仕掛けるチャンスはないのだから……。
●●●
誰もが寝静まる夜の時間になった。
さっそく僕は監視カメラや盗聴器を詰め込んだ袋……そして桃花さんの家の鍵を持ち、自分の家をそっと出た。
自転車をこぎ、誰にもすれ違わないでなんとか無事に桃花さんの家に到着。
家の明かりは消えていたので、おそらくみんなは夢の中……のはず。
僕はゆっくりと鍵を鍵穴に差し込み、音をたてないように気を張りながら、そっと鍵を横に倒した。
――ガチャリ。
鍵が開いた音が手の中で響いた。
鍵を抜いた僕は、ドアノブを掴み、ゆっくりと回した……。
……開いた!やったー!開いた!
嬉しさが胸の中いっぱいに広がる。僕はそのまま中へと入り、ゆっくりと扉を閉めたあとに鍵も閉めた。
無いとは思うけど、これは念のため。鍵が開いていることを怪しまれたらダメだからね。
箱の中には完成品だけではなく、僕が提示した粘土の型も入っていたわけだけれど……。
それぞれの鍵を手に持ち、こうして見比べてみると、当然だけれど瓜2つで……心が何かあたたかいもので満たされていくような感覚がした。
今日の晩、さっそくこの鍵を使って監視カメラや盗聴器を仕掛けよう。
桃花さんが様子見のために病院で入院している今しか、これらを仕掛けるチャンスはないのだから……。
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誰もが寝静まる夜の時間になった。
さっそく僕は監視カメラや盗聴器を詰め込んだ袋……そして桃花さんの家の鍵を持ち、自分の家をそっと出た。
自転車をこぎ、誰にもすれ違わないでなんとか無事に桃花さんの家に到着。
家の明かりは消えていたので、おそらくみんなは夢の中……のはず。
僕はゆっくりと鍵を鍵穴に差し込み、音をたてないように気を張りながら、そっと鍵を横に倒した。
――ガチャリ。
鍵が開いた音が手の中で響いた。
鍵を抜いた僕は、ドアノブを掴み、ゆっくりと回した……。
……開いた!やったー!開いた!
嬉しさが胸の中いっぱいに広がる。僕はそのまま中へと入り、ゆっくりと扉を閉めたあとに鍵も閉めた。
無いとは思うけど、これは念のため。鍵が開いていることを怪しまれたらダメだからね。



