「……びっくりしたでしょ?」



 両思いになった数分後。



 私と葉上はベットに腰かけ、話していた。






「この部屋……、私専用にしてくれたの。私を担当してくれてる先生が」


「だから、お前一人だけだったのか」






 私が使ってるのは、扉から一番近い左側のベット。




 あと5つベットはあるけど、誰も使っていない。







「去年の誕生日に、自分の部屋をあげよう、って言って用意してくれたの」



「すげぇな。その先生」



「でしょ?個室でもよかったのに。広い方がいいだろ、って」



「愛されてんだな」




「……違うわ。私が、笑顔になってくれるように同情でしてくれただけ」