まぁ、私は誰に対しても深入りしないし。あんまり関わらないつもり。 もちろん、葉上にも。 家族でさえ見捨てた私は、独りになるしかないんだと思う。 「じゃあね」 「授業サボるんじゃねぇの?」 「サボるけど、別の場所で」 「ふぅん」 そう言って、私は屋上を出た。…もうあそこには行けないな。独りになれないもん。屋上に行けば、きっと葉上がいる。 「どこに行こうかな…」 私は廊下を静かに歩いた。