私の限られた時間を、私は自由に過ごしたいの。 もしもの話なんて、考えるだけ無駄なのに。どうしても、“普通”の自分を想像してしまう。 まぁ、どうせ。ありえない話なんだけど。 「そういえば、女嫌いじゃなかったの?」 「は?俺が? ちげーよ。キャーキャーうるせぇ声で騒ぐ女が嫌いなんだ。 俺の見た目だけを好きになるやつが……」 なるほどね…。そりゃ嫌いにもなるか。毎日毎日うるさいもんね。いつか耳壊れるんじゃない? 「私はいいの?」 「お前騒がねぇし、いんじゃね?」 「いんじゃね、って……」