「…っ、輝さん………」
私に気付いた輝さんはすごくカッコ良くなってた
ビシッと着こなすスーツに
無造作に整えられた黒髪
……私とは不釣り合いな輝さん
『…春っ!
……お前、どうして…』
「輝さんが全然会いにきてくれないから…
会いに来ちゃいました
その人、…彼女さんですか?
キレイですね
輝さんにすごくお似合いです」
……言いたくない言葉が
次から次へと出てくる
そんな私を見て輝さんは見てるだけ…
……ねぇ、輝さん、
私、彼女じゃなかったんだね
今、分かったよ………
たとえ、二股でも言い訳くらいするでしょ?
それさえもしないなんて
本当、どうでもいいんだね………

