「なんか俺、弱くなった?」 『今度俺と喧嘩してみるか』 「そういう意味じゃないし、勝てないからヤダ。」 俺の弱味はきっと麗ちゃんだ。 麗ちゃんの言葉に、表情に一喜一憂して。 他人にこんな振り回される日が来るなんて、思ってもみなかった。 ……まあ、人間味が足されたってことで。 「さー、麗ちゃん、これからが大変だぞ」 まだ悠も残ってるしね、と俺は口角を上げた。 仁斗も俺も、もういうことは言った。 さあて、お前はどうする?悠。