「違うんだって!あたしは尚輝しか…
でも 赤ちゃんを下ろすとか…考えられないの!」


「オレに他人の子を育てさせるのか?」


「分かんないじゃない
尚輝の子かもしれないじゃない」


「それは いつわかる?
産まれてからか?
それじゃ おせーんだよ


「でも…」


「でも…じゃないよ!
産まれてきて ヤツの子だったら
親父やお袋になんて説明すんだよ!
他人の子を孫だと言うのか!」


「ごめん…なさい」


「今日は天国と地獄が1度に来た気分だよ
ちょっと 頭冷やして来るわ!」


尚輝は出ていってしまった


泣いても泣いても
許されない
でも 泣くしかなかった