ヤマアラシと白ウサギ

随分長い時間、君は相方から離れようとしなかった。

その姿がいたたまれなくて、僕は何度も呼んだ。

その甲斐あってか、日が落ちる寸前、やっと巣の中へと入ってくれた。

微かな残り香を見つけたのかな。

鼻をひくつかせながらも座り込んだ。

うん、君、ホントに大きくなったね。