ヤマアラシと白ウサギ

「!」

何かが噛まれた音。

柔らかい、何か。

僕は巣の外へ飛び出した。

赤く染まった白いふわふわ。

二匹のウサギがキツネの子供に襲われていた。

僕は夢中で飛び出した。

だって、オスに守られて、震える片方は君だったから。