雪虫が飛ぶ晩秋、再会したのは元恋人どうしの茉莉江と駿。 しかしそれぞれ、すでに別々の道を歩み始めていて…。 出会いと別れを淡々と描く短編。

俺はまだ好きだ。 何でまだ好きなんだろう？ きっとその答えは一生出ない。いや、既に出ていて、でもそれに気づいてないフリをしているのかもしれない。 永遠に叶わない恋でも構わない。 だって、恋ってそんなもんだろ？ お前が俺を忘れても、俺はお前を忘れない。 だって、好きなんだから。 この世界で、俺が一番好きな女性なんだから･･･

親や友達 飼っていたペットや 大切にしていたピアス いろんなものをなくしてきたけれど 彼だけは、このあたたかさだけは どうか、消えないでと思いながら 温もりの中に自分の身を摺り寄せた。

冬の訪れを感じる頃になると あの人がくれたぬくもりを思い出す。 ぐるぐるに巻いたマフラーも 寒さで丸まった大きな背中も 繋がれたごつごつとした手も 降り積もった雪のように セナじゃなきゃ いつのまにかダメになってたよ。 セナ×まひろ

インターネットの中ではお姫様 でも　リアルは……… 地味子で存在感0 多部　莉栖花(たべ りすか)18歳 「あんたは他のリスが埋めたどんぐり ほじくり出してる子リスよ」 悪魔の派遣ナース　吉元　華子 「お願いだから　 ぼくのこと嫌いにならないで」 後輩　謎の美少年　桜庭　藍人 「わたし達ネットの中では自由よ　 いつでも会える　 何にでもなれる」 精神科病院を脱走した美女　桐生　さやか 「華子　 お前が俺の将司の命奪った事　 絶対許さないからな」 総合病院の師長　蜂谷　総一郎 「いろんな経験をしてごらん　 きっといい出会いがあるよ」 私の所属するSNSの管理者　ナイト 「わたし達　 ずっと前から 友達だったのかもしれないよ」 病院に入院中の女子高生　望月実悠 高校最後の夏休み ひょんなことから華子さんの仕事を手伝うはめになり 私のリアルが色めき立つ でも…… 誰かが私達の仕事を邪魔し出して 絶対、犯人みつけてやる！ 全ての謎が解けた時 莉栖花はリアルでも輝ける……… か? ☆　☆　☆ 作品の性質上、疾患や治療に関する記述がありますが、本作品はフィクションであり、実際とは異なります。 また、文中の地名.固有名詞は実際の物とは一切、関係ありません。