「双子×高校生」の作品一覧・人気順

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双子×高校生 | 対象 タイトル, キーワード, 作家名

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双子の被検体に依存されています。

総文字数/4,939

ミステリー・サスペンス7ページ

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双子が捨てられていた。 体はボロボロで、衰弱している。 ダンボールに入れられて2人で身を寄せ合いながら、雨に打たれふるふる震えていた。 「拾ったら捕まるよなぁ…」 救済を求める双子が、頬に雨なのか涙なのか分からない水が伝う。 片割れがこちらをじっと見つめて、片割れは目を閉じて片割れの肩にもたれかかっている。 ーーーこういう時は、彼らに聞いてみるしかない。 天使と悪魔。私の脳内にはよく彼らが存在する。自分の考えを、性格にまとめてくれる存在だ。誰もが一度は見たことがある存在であろう。 天使が右耳からこう囁く。 『ここにずっといたら、凍えて死んでしまう!君が保護しなきゃ!』 悪魔が左耳から囁く。 『なんかテレビで見たことある。ここで家に連れ込むと、誘拐犯になり得るんじゃね?』 「じゃあ、どうすればいいの…?」 『保護一択だよぉ!』 『見捨てておけ、身のためだ』 天使と悪魔が同時に意見を述べた。結局決めるのは私になるのだ。 『それに、ここで拾わなくて死んじゃったら、呪われそうじゃない?』 天使のくせに、悪魔っぽいことを囁く天使。確かに呪われるのは嫌なので、その意見に乗ることにした。 「き、君ら、家に来る?」 傘を差しのべながら、私は手を差出した。返事は、彼らの体温で感じとった。
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