「刀」の作品一覧・人気順

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刀 | 対象 タイトル, キーワード, 作家名

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戦人を待つ【プロット】

総文字数/2,070

ファンタジー2ページ

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小国の乱立する島国には、大勢の「傭兵」……戦いを生業とする雇われ者がいた。 実態は暗殺業者、ケンカ屋、本格的な兵士まで様々。 これは、 諍いの絶えない世の中で、 ふりかかる争い事を斬り伏せて進む 傭兵の少女サヤと、 畑を耕していながら 戦いから逃れられない 青年ヤイバの、 剣戟の物語。 腕利きの傭兵として、数多の戦場を渡り歩くサヤ。 仕事が一段落した時だけ、彼女は山あいの、林に囲まれた小さくて温かい家に帰ってくる。 そこには青年ヤイバが、地道に畑を耕しながら生活していて、いつだって彼女を優しく迎え入れてくれた。 「一緒に畑を見ようよ」 と誘うヤイバに、サヤは応えないまま、再び戦に向かう。 帰ればいつだってヤイバに抱きとめてもらえると、そう信じて疑わなかった。 そんなある日、サヤの同業者の少女、ナギがヤイバの家に現れる。 ナギはサヤに頼まれて、サヤの新しい髪留めをもらいにきたのだ。 戦いについてヤイバが問うと、ナギは答える。 「戦いは終わらない。どちらかが力尽きるまで」 ナギは戦場に舞い戻るが、やがて、荒んだ争いに嫌気が差し、再びヤイバのもとを訪れる。 「その鍬を貸して」 ナギはヤイバの畑を共に耕す農民となった。 一方、サヤには次々と依頼が舞い込み、サヤは何を思うことなく、淡々と仕事をこなし続けていた。 次の依頼は、傭兵タカキの暗殺。 依頼者はタカキの姉だった。 タカキは、気に入らないものを片っ端から斬って捨てる、傭兵とは名ばかりのどうしようもない悪人だった。周囲に迷惑だけをかけて、楽しそうに笑うタカキは、サヤに興味を持ち、サヤの大切なもの……ヤイバを殺そうと試みる。 ヤイバもまた、以前は名の通った傭兵だった。 家を襲撃されてなお、ヤイバはタカキに屈しなかった。 駆けつけたサヤは、温かだった家の惨状を目の当たりにし、ようやく自分の過ちに気が付く。 「私はずっと、甘えて、気付かないふりをしていたんだ。 私はヤイバのために、……ここを守るため、戦わなくてはいけなかったのに」 ナギがサヤの盾となり、サヤはタカキを倒す。 最後の仕事を終え、サヤは、今までたくさんの幸福をくれた温もりを求めて、手を伸ばした。 「ただいま」 「おかえり」
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桜刀舞曲

総文字数/1,942

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江戸中期におこった二人の愛の物語。
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雲外に沈む 妖刀奇譚 第弐幕
翌桧/著

総文字数/118,103

ファンタジー178ページ

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*超・ゆったりまったり亀ペース更新デス* 妖刀・霧雨玖皎の主となった思葉 件の騒ぎ以来、危ない目に遭うこともなく穏やかで平凡な毎日を過ごしていた ……少し観えやすくなったという点を除けば だが新学期早々、クラスメイトの矢田と関わったことで日常は一変 思葉は再び厄介な事件に巻き込まれてしまう 事の発端は、とある危険な『儀式』を行ったオカルト研究部 そこには人ならざる存在の思惑があって……? 「痴漢、変態、どスケベ!女の子に何てことすんのよ!!」 「何やってんだばか!そいつから離れろ!」 「ここまで無防備な無鉄砲は初めて見たよ、なんかすごいや」 「――必ず、おれが護ってやる」 平成生まれの女子高生*16歳 & 平安生まれの妖刀*1000歳超 (だが外見は美青年) の 年の差桁外れコンビが真実を暴かんと駆け回る! 今度の舞台は学校だ!! 現代和風ファンタジー 第二番 *『妖刀奇譚』の続編です。そちらからどうぞ* *怖くないけどホラー要素を含みます* *若干ですが流血・残酷描写を含みます*
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女船長ユエと帆船ウミガメ号。
しを/著

総文字数/378

ファンタジー3ページ

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ユエ・・・輸送帆船ウミガメ号船長。女性。だったん刀を使う。 サジ・・・帆船ウミガメ号副長。
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爆焔太刀のトラベラー

総文字数/123

ファンタジー1ページ

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神武具を子供ミネラの旅
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白鷺の剣~ハクロノツルギ~

総文字数/103,594

ファンタジー197ページ

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◇◇◇◇ 建御雷神(たけみかづちのかみ)という神様に過去の日本(幕末の播磨)にすっ飛ばされ、イケメン刀匠と暮らすハメになりました。 その刀匠がなかなかの『隠れ俺様』キャラでして……。 ◇◇◇◇ 「何の用です?」 「私に剣を一刀作って下さい!」 「お断りします」 あなた、刀匠でしょ!?刀工でしょ?! 刀造って売るのが仕事じゃないの?! 「断られたら私、元の世界に帰れないんです!大体、あなたが妙な刀を作るから悪いんじゃないのっ!売ってくれるまでは傍を離れない!」 「貴女、男に飢えてるんですか?なんというか見たところ『行き遅れ』みたいですし」 「なんですって失礼なっ!『出戻り』ですけど行き遅れてません!あっ!」 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 俺は……誰とも愛を交わす気はない。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 私、白鷺を守るわ。命を懸けて。 ◇◇◇◇◇◇◇◇ 過去の日本(播磨)にタイムスリップしちゃった女子 ◇ 秋武柚菜(あきたけゆうな) ◇◇◇◇ 活躍しつつも歴史に埋もれた若き刀匠 ◇ 西山白鷺(にしやまはくろ) ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 時代を超えたラブファンタジーです start……2016.2.27 end……2016.5.5 ◇◇◇◇◇◇◇ ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・地名とは一切関係ありません。 ◇◇◇◇◇◇ レビューありがとうございます(^_^) booooo様 桜剣姫様
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白桜~伝説の名刀と恋の物語~【完】

総文字数/77,351

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江戸時代末期…若くして夫を亡くした紗枝は、雪がまだ残る故郷へと帰る。再婚の話があるものの紗枝はイマイチ乗り気でない。『さだめ』と『えにし』に翻弄されていた紗枝はある日偶然一人の侍、常篤と出会う。 伝説の刀『白桜』の伝承であるこの侍と、彼に惹かれる紗枝に待ち受ける悲しい運命とは… そして貧困にあえぐ農民を必死に救おうとする常篤と民の犠牲を厭わずに藩政改革を強引に進める家老との決着のときが迫る。 伝説の剣『白桜』とその奥義を一子相伝で守り続ける一族を題材に描いたフィクション歴史ドラマ。時代背景はある程度あわせてはいますが、細部は完全にフィクションです。
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ハイダン!!

総文字数/1,229

青春・友情2ページ

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葉月碧は、幼いころからダンスが好きだった、、、けれどあることがきっかけでダンスをやめてしまう。  そして高校1年の春、もう一度自分と向き合いもう一度ダンスが好きになっててー。
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美しく残酷な世界が今始まる....。
来麻/著

総文字数/536

青春・友情7ページ

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少年院から始まる残酷な世界...。 女監視官&罪を犯した少年達 女監視官→白木 夜月―ハクギ ヨル― 少年達→馬橋 永遠―マバシ トワ― →柳 海士十―ヤナギ アマト― →遊城 終夜―ユジョウ シュウヤ― この世界は美しい...。 美しし過ぎて残酷だ――――――――――――――。 【 美 し く 残 酷 な 世 界 が 今 始 ま る . . .. 。 】 世界は終わりやがて始まる....
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最恐の狗神様は、笑わない少女陰陽師を恋う。

総文字数/10,078

ファンタジー21ページ

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妖。人知を超えた力を操る、人ならざる異形の者の総称。 かつて陽華の国では、人間は妖に怯えながら暮らしていた。 しかし、妖に対抗し得る人間・陰陽師の存在でその状況は徐々に変化していく。 陰陽師の名家の娘である涼風紫陽は、陰陽師に必要な霊力と呼ばれる力をほとんど持たずに生まれてきたせいで家族から冷遇されてきた。 霊力の少なさを補うために剣術の腕を磨き、自分なりの方法で陰陽師として名を上げるも、家族との溝は深まるばかりの日々。 しかし…… 「理想の世界をつくるため、お前の力を貸してほしい」 各地の妖を統べる“五大妖”の一人である狗神から求婚されたことで、紫陽の運命は大きく動き出す── ※超絶気まぐれ更新
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銃刀法がなくなった!
オトモ/著

総文字数/11,601

その他9ページ

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2025年──世界では、普通に銃の所持が許される世界となった。 そんな世界の、女子高校生『水瀬 みのる』の生活を書いた物語。
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新選組恋愛奇譚

総文字数/7,305

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トリップものです。 はじめての投稿です(*゚∀゚)
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刀人―巡りめく戦乱の中で―

総文字数/8,974

ファンタジー21ページ

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天に与えられし命 お伽草子というにはほろ苦く 姫様とよぶには哀しい物語 また一つ 戦という名の憚りによって この世の動乱が渦巻いて行く お伽草子というにはほろ苦く 姫様と呼ぶには哀しい戦乱物語
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SAMURAI PLUM

総文字数/11,724

ファンタジー16ページ

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「斬りてえから斬る。           ───…文句あっか」 超高層ビル群を車両が舞い. 新動力源の開発や. 貨幣・紙幣の電子化などの. 高度な文明が開拓された時代. 人間と共存を謀るAndroidだが. 突如. パルディック社製のAndroidが. “兵器"と化し人間の脅威となる. 政府はこれを回収対象とし. 彼等に協力を要請した. 『回収屋』 通称、SAMURAI. SAMURAI PLUM ~サムライ・プラム~ start/2013.01.23 name/ARAGAKI CHU
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ライトアーマー銅鐸武器防弾
たつお/著

総文字数/51

実用・エッセイ1ページ

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ロシア軍は富山湾上陸、昔の予言、大陸風土系は日本の森林地帯に弱く、ロシア人が命を落とす不幸なことも、あった。庶民は森林地帯避難キャンプ、戦う方が生存率高い。アメリカ軍のライトアーマーの素材で、対自動小銃スーツに、銅鐸武器型強化プラスチック防弾か。銅鐸は、出土の棒状に刀剣や戈の傷で武器確定。高偏差値銅鐸楽器説との長年の覇権争いに終止符がうてるか?絶対平和は合気神髄、自他の未消化を消化、生理学、遺伝子検査良好に。
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誠ノ桜刀
雷桜香/著

総文字数/183

歴史・時代3ページ

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神代 久遠。 その家は代々続く "陰陽師"の家系である。 だが、幼い頃に事件に巻き込まれて両親を亡くしていた。 そんな彼女があることをきっかけに幕末の時代にタイムスリップしてしまう。 ゚+:✿。.゚+:✿。.゚+:✿゚+:✿。.゚+:✿。.゚+:✿ 現代のように携帯もテレビも無いけど、 そこには現代が無くしてしまった たくさんの熱い想い、志がありました。 「──俺が生きたシルシを」 ゚+:✿。.゚+:✿。.゚+:✿゚+:✿。.゚+:✿。.゚+:✿ 「君は何者?」 「あたしは…。」 ✡天然鈍感陰陽師✡ 神代 久遠 × ✡壬生の狼✡ 新撰組 ゚+:✿。.゚+:✿。.゚+:✿゚+:✿。.゚+:✿。.゚+:✿ 史実通りにいきますが、 たまに違うところもあります。 苦手な方はここでストップで‼︎ ❀2015年5月6日開始❀
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妖花

総文字数/125,408

ファンタジー143ページ

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時は江戸 妖や獣がうろつく江戸の町を彷徨うは、 1人の子供侍。 名は佐藤 菊之助 用心棒の仕事を探して歩いていた子供侍が、 ふとたどり着いた場所。 そこは―――“妖花屋” 変わった雰囲気に誘われて、 店に入る菊之助だが そこにいたのは、 腹正しい口調で鼻につく 美貌の男だった。 しかもそこは、 なんと【妖怪退治】を目的とした とっても奇妙な口入れ屋。 わけあって 正体不明で謎だらけの色男と 共に行動する菊之助。 しかし、菊之助は次第に悪魔への信頼を抱いて行き…… 【これは とある秘密を持つ子供侍と 妖を愛する変人悪魔の 奇妙な契りの物語】 ※(口入れ屋とは、江戸時代のタウンワーク) のちのち微修正あり。 後半から詰め詰めなので、 のちに章や分間隔などを開けていきます。 ただでさえ読みにくいところを 申し訳ありません。
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ストーカー【感染】

総文字数/18,126

ホラー・オカルト38ページ

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私はストーカーの「被害者」 であり、 「加害者もどき」でもある。 ―――――――――――――――――――――――― *プロット練り直し中です。 しばしお待ちを…… * 主人公を 大学生 ↓ 高校生 に変更しました。 * 文章的に拙いところ、 描写の足りないところを 書き足しています。 読者の皆様、 ありがとうございます ――――――――――――――― ああ、怖い怖い。 ホントに ストーカーって怖いな。 この世で一番怖いものは ストーカー以外に思いつかないや。 まあ、私も ストーカー……じゃないけど あの人のことを探ってるの。 もう一度言っておくけど、 ストーカーなんかじゃない。 ただちょっと 職場帰りのあの人を見かけたら 家までこっそりついていったり、 あの人が出したゴミ袋をあさる…… それくらいしかしてないわ。 ああ、 ホント ストーカーって怖い。 ――何よ!!私がストーカー!? 私は被害者なのよ!? ――衝動は愛。愛は衝動。 違うかい? 狂っていく。 狂っていく私の世界。 ストーカーをされたくないし、 もちろんなりたくもない。 でも私は気づいたの。 これはストーカー行為じゃない。 一番深イ 愛情表現。
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ほたる火の消えかた
導花線/著

総文字数/2,668

歴史・時代8ページ

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生まれ変わったら蝉になりたい と、蛍は言った ◇◆◇ 「俺は弱いものが嫌いだ 見ているだけでムシズが走る 人も、儚い命しか持たぬ虫も」 藩随一の名家、結城家に生まれ 類い希なる剣の才を持つ少年 十五才の七郎は激しい気性から 鬼の子と呼ばれ恐れられていた ◇ 医術を志す一つ年上の優しい兄 兄の病弱な許嫁とその妹 やがて悲しい運命が 四人の未来全てを塗りかえる ◇ 現次と光子(ひかるこ)と七郎 そして唄子(うたこ) …失われた過去の物語… ◇◆◇ ~恋口外伝第三弾~ 時を遡ったサイドストーリー ※仕掛け有※ (2010.5.14~) 出だしのみ先行公開中★ この先はしばしお待ちを
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黒の双剣、白き犬
水陰/著

総文字数/591

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 その昔、一人の男が怒りに我を忘れ、剣をとった。  村が鮮血に染まった理由は、男の腕ではなく飢饉に体が弱りきった者が多かった為であるが。  刃から肘へ滴る鮮血に、男はその刀身を眺め、浸ってしまった。  肉を断つ、その快感に。  仇の隣家へ、長い刃を地に引きずり、赤い血を顔につけ。  二件、三件、悲鳴が男を高揚させた。  逃げ惑う女の足を、命乞いする老人の腕を。  血しぶき舞うそこは、まさに地獄か。  橋を越え、隣村へ、山を越えさらに遠くへ。  いつしか男は狂った鬼、狂鬼(くるいおに)と呼ばれた。  悦が飽きへと変わる頃、なまくらとなりかけた刀身を、踏み付け、二つに裂いた。  刀を磨くという知識がない為であった。  奇しくもその行為が、すでに邪剣となったその刀の覚醒への引き金になってしまった。  二つになった刀は意思を持ち、いつしか男は刀の意思のまま人を切る真の鬼になってしまった。  邪剣が妖刀となるほど、人の血を吸った頃、男の生が終わりを迎えかけていた。  ほとんど不眠不休で人を狩る鬼となったが、その器はまだ、かろうじて人の姿をしていたた為であった。  だが、妖刀は持ち主の生が終わり、その役目を終えることを嫌がった。  あまりにも血を吸いすぎた妖刀は、次々に人の手にわたっては辺りを血に染め、持ち主を鬼へと変貌させていった。    
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