からかわれたりもする。

あたしが嘘ついてるんだって。


それを言われると、将平はさらに怒ってた。

あたしはそれを一人感じてた。


誰も気付かない、この将平の苛立ち。


「ショーヘイ、帰りに夕日のとこ行こう」


「……」


「だから、怒らないで」


そっと、その苛立ちを鎮めた。


会話とはまた違ったコミュニケーション。


でも、あたしたちはそれで成り立ってるから。

いつまでもこのまま二人一緒でいるから。

あたしがずっとそばにいるから。


……でもそれは、限りなく難しい……。