「よぉし、じゃあ行くぞー!」

 玲くんの可愛い声とともに、すると、たくさんのメイドさんが部屋に入ってきて、玲くんは部屋から出て。

 私はなぜかドレスのようなものに着替えさせられて、もうなにがなんだかわからなくなってきた。

ガチャンッ。

「終わったね。うゎ、やば……可愛いにも程ってものがあるでしょ……」

「?」

 す、すごい、お姫様……みたいっ……!

「じゃあこれね」

 そう言って私の右手の薬指に指輪をつけた玲くん。

「ふふっ、婚約指輪。手続きとかは、こっちでもう終わらしてるから気にしないでね」

「ええっ……!?」

 ということで、私は拒否権がなく、婚約することになってしまったらしい……。