昨日眠っていないこともあり、考えているうちにいつの間にか眠っていた。


夢の中には家の前の公園があり、周囲は月明かりに照らされている。


公園の奥に見慣れた顔があり、咄嗟に俺は駆け寄っていた。


彼の赤い髪が風に揺れる。


「三宅先輩!」


名前を呼ぶと三宅先輩はこちらを振り向いた。


口にはタバコを加えている。


なんだ、先輩生きているじゃないか。


そう思いホッと胸をなで下ろした。


その瞬間。


俺の後ろから声が聞こえて来たのだ。


「椿のように散って死ね」


それは幼い女の子の声だった。


振り向くと、白いブラウスを真っ赤な血に染めた女の子が、チェンソーを持って立っているのが見えた。