あたしたちはすぐにファミレスから出て美津の後を追いかけた。


美津はフラフラした足取りで時々人にぶつかりながら歩いている。


しかも、パジャマ姿のままでだ。


どう見ても様子がおかしい。


「美津!」


ようやく追いついたあたしは後ろから声をかけた。


しかし美津は反応を見せない。


「美津?」


立ちどまろうともしない美津の前に回り込む。


美津の目はうつろで、焦点が定まっていない。


「梢……?」


数歩歩いてからようやくあたしに気が付いた美津は立ち止まった。


「どうしたの美津、大丈夫?」


美津の顔色は更に悪くなっている。


今にも倒れてしまいそうなくらい青い。