ケータイ小説 野いちご

「この写真が和夫の死を予言してたってことか」


渉がそう言い、信じられないというように左右に首をふった。


「そんなことってある?」


愛子はまだ美津を疑っている。


「それなら、自分たちの写真を確認してみればいい」


准一が思いついたようにそう言った。


「全員の写真が同じようになっていたとしたら、これは偶然なんかじゃない」


「そうだけど……」


あたしはそこまで言い、口を閉じた。


同じように写真を撮り、同じように印刷した。


だから美津だけの写真に変化があるはずがないと、准一は考えているようだ。


じゃあ、他の写真に変化がなかったら?


あたしはチラリと美津を見た。


美津は相変わらず青い顔をして、俯いていたのだった。

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