ケータイ小説 野いちご

だけど、こうしてあたしたちと同じ高校に入学しているのだ。


勉強なんてしていないフリをしても、影ではしっかり頑張っていたということなんだと思う。


「そうだ。今日みんなで和夫の家に行ってみないか?」


あたしたちの後ろで席をくっつけてお弁当を広げていた渉がそう言って来た。


「えぇ? ただの風邪なのに?」


愛子は顔をしかめてそう言った。


「いや、そうなんだけど。あいつ土曜日から寝込んでるらしい」


渉がスマホの画面を見ながらそう言った。


和夫からのメールでも読んでいるのかもしれない。


「土曜日から? 今日は月曜日だから、もう3日目?」


理子が眉をよせてそう言った。


「ちょっと長い……のかな?」


美津が首を傾げてそう言った。


思いかえしてみれば、和夫が風邪を長引かせたことなんて滅多にないような気がする。

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