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深夜0時。


ベッドの上から見えた下弦の月が、部屋の中にうっすらと灯りをもたらしていた。


こうやって、月明かり一つで俺が体を横たえられるのも、隣に優月がいてくれるからだ。


俺の腕の中で眠っている優月に視線を移すと。


「……ん……」


俺の髪が優月の目元にあたり、唇から小さな寝息が洩れた。


そのまま優月は反対側に寝返りを打とうとするから。


俺はそれを許さず、その体を強引に戻し引き寄せた。