『お前だけは、絶対無理』 諦めの悪い私に、釘を刺すような言い方だった。 もう本当に、心底私が嫌いなんだ。 それでも私は… 和君に好かれるなら、世界中から嫌われたって構わない、なんて…馬鹿なこと考えちゃうの…っ。 「なんで、こんなに好きに…なっちゃったんだろうっ…」 心臓が痛すぎて、痛すぎる。 誰もいない保健室で、ただ涙が溢れる音だけが流れた。