「うん。でも、ここは絶対に安全だから、大丈夫」


震える体をしっかり抱きとめた。


「ここ……どこなの」


メンバーの人が出してくれた温かいミルクティーにも手を付けずに。


安全というあたしの言葉に安心する気配もなく、そう聞いてくる若菜の不安は当たり前かもしれない。


「何か、変なことに巻き込まれてるんじゃないよね!?」


小声ながらも、堰を切ったように話し出す。


若菜が目を向けた先には、明らかに若菜が"普通"じゃないと感じる容姿の男の子達。


「ねぇ…優月ちゃん今どこに居るの?突然いなくなっちゃって、すごく心配してたの」


「……ごめん」