昨日のことを考えると、思わず緩む頬を必死で抑える。


机に座りながらぼーっとしていたため、私は周りから送られる視線に気づかなかった。



「なんか今日、桃已ちゃん可愛くない?」


「は?……あーいっつも可愛いじゃん。まぁいつも仏頂面だから近づく男もいねーけど」


「……でも今日なんかにこにこしてない?ちょっと話かけてみよーぜ」