「……。もしもし100%」
「あ?てめえ、どこに電話して――」
「内訳、ちょっと奥さま聞いてー60%。小悪党を凝らしめてー30%。ただ五十鈴さんと話したかった10%」
「ばっ、なにを――つうか、だからその要らん10%は何だってんだ、てめえぇ!」
「藤馬の叶わぬ恋――ワースレス」
「恋じゃねえよっ、俺の心境知ったかぶるな!」
「『五十鈴さん、夜景が綺麗なレストランでディナーでも』」
「誘うなっ」
「と、藤馬が言っている」
「嘘をつくなやっ。あー、殺すっ!呪い殺してやっから、まずはそのケータイよこせってんだ!」
「だったら、そのお前の“遊び相手”とやらに酷いことはするな」