ケータイ小説 野いちご

冷酷彼氏の憂鬱

○冷酷になったんです

 寺本くんの様子がおかしくなった……というか、冷酷になったのは、付き合いだして本当にすぐのことだった。

 帰り道、私が勇気を出して手を繋ごうと伸ばした瞬間――。


「触んな」


 冷たい声音で、パシンッとあしらわれたのが最初だった……。

 一瞬、何をされたのか分からなかった。

 どうしてあしらわれたのか、分からなかった。

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