「慧斗、クッキー作れたりしますか?」
勢いよく扉を開け、訪ねてらしたのは二日目。
結愛お嬢様は今日もお疲れの学校(原因は秀にあるらしいのだが)から帰宅されてすぐに俺の元に来た。
「クッキー?」
突然に何を言い出すのだろうか。俺は問うと本人の代わりに秀が口を開く。
「家庭科なんだとさ」
確信犯の笑みを浮かべる秀に結愛はつっかかる。
「秀、言わないでくださいってば」
この口調から俺は悟った。お嬢様はどうやら料理が苦手らしい。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…