放課後――――――





誰もいなくなった教室に足を踏み入れる。





パリ…パリ…




歩くたんびにガラスの破片が音を鳴らす。




1−D………




外側と廊下側全ての窓が割れている。




床には破片が落ちていて、多くの破片は紅いもので塗られている。








「やっぱりおかしい…」





その場にしゃがみ込み、破片の一つを手に取る。





持っているものと、周りの破片を見比べる。





「…全部同じ形…」





そう…ガラスの破片…全てが同じサイズに同じ形…





「こんなの…事故でもなんでもない…




…………妖怪の仕業だ」