――――…次の日、

大きな荷物を抱えて、全く知らない土地に降り立ったあたし。

うぅ…こんな、こんなことって……


そしてあたしは大きく息を吸って、意を決して屋敷の門をたたいた。



――たたいた……?


たたこうと思った。


たたきたかった……




門はどこ??





「広すぎるんじゃぁ!!ボケぇぇ~!!!!!」


歩けど歩けど、門らしきものが見当たらず……


高い塀をぐるぐる回って、迷子になりかけた時、やっと入り口らしきものが見つかった。