ケータイ小説 野いちご

とある先輩の、歪んだ狂愛。

recollection.1
歪んだ関係





今日のわたしは少し朝からソワソワしていて。

落ち着きがなく、どこかじっとしてられなくて。


キーンコーンカーンコーン。


4限終わりのチャイム。

当たり前のようにわたしは誰にも気づかれずスッと教室を出た。



「…もうお母さんってば」



先輩のクラスはもう授業終わったかな。

今日もいつものように来るかな、来ないかな。


朝からそんなことばかりを考えているわたしの手には2つのお弁当箱。



『これ高槻くんに!両親共働きで忙しいって言ってたのよ~。それと前のお礼も含めて』



そう言ってお母さんから渡された1つのお弁当箱は、わたしがいつも使っているサイズより一回り大きいもの。


明らかに男性へと作られたもので、わたしは今日それを先輩に渡すという任務を受け持っていた。



「……来なかった」



そして先輩は来ることなく、お昼休みは残り10分となった。

3年生だし受験だし、進路とかあるし…。


それに先輩は高槻 周だ。




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