「じゃあ何時くらいにくる?」

「うーん。荷物まとめたら、すぐ行くよ」

「了解っ!じゃあ、楽しみに待ってるね」

「ふふっ、うん」

「……くるちゃんこっちおいで」

「へっ?」

 グイッと引かれて、そのまま校舎裏に。

「な、ななちゃん……?」

 立ち止まってからは、ななちゃんは下を向いて、見える限りとても悲しそうな顔をして。

「ななちゃんどうしたの?」

 つい、昔からのくせで抱きしめてしまい、背中をさする。