ケータイ小説 野いちご

不器用オオカミとひみつの同居生活。

瞳は語る



近いとはいえコンビニから私の家まで徒歩10分はある。

夜が更けていくのに比例して肌を撫でる風も冷たくなっていくようで。


たまに後ろを振り返って、そこにいることを確認する。

距離は空いていたけどちゃんとついてきてくれてるみたい。


そして家に着いて、怪我の手当てをするために救急箱を探しに行く。


さすがに素人の手じゃ限度があるから、明日にでも病院に行ってもらわなきゃ。



「あったあった」


包帯に消毒液、湿布に脱脂綿。

うん、中身もちゃんと揃ってる。



「それじゃあ上着を脱い────」


さえぎるように、お腹の音が鳴った。




「……先にご飯食べますか?」



その言葉に数テンポ遅れて反応してくれた。


お腹の虫を鳴らしたのはどちらかわからなかったけど、お腹が空いていることは確かで。



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