「…」

声をかけてきた相手を無言で睨み付けると、隣にいた明莉が

「おはよう、浜谷さん」

と挨拶に答えた。

昨夜から体調を崩している明莉には朝イチから関わらせたくない人物の登場に俺はイライラした。

「歓迎会では飲み過ぎてご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」

俺たちに頭を下げた浜谷に目を見張る。

「ご結婚されたばかりなのにその……

いろいろとすみませんでした」


もう一度頭を下げた浜谷はそれほど嫌なヤツではないのかもしれない。