ケータイ小説 野いちご

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未完成な好きが、恋に変わるまでそばにいて。

プロローグ

――ダダッ、ダダダッ。


どこからか聞こえてくる激しい足音。
そして、ボールをつく音。

中三の私、白石梢(しらいしこずえ)は、音が聞こえてくる方向へ吸い込まれるように足を運んだ。

すると、住宅街の片隅にある小さな公園にたどり着いた。

公園と言っても子供が遊ぶ遊具などなく、ちょっとしたスペースにバスケットボールのゴールがひとつ。
あとはベンチがあるだけだ。

そこで六人の男の人たちが、ギラギラと照りつける真夏の太陽のもとバスケットをやっていた。


「スリーバイスリーってやつ?」


しばらく見ていると、三人対三人で試合のようなものをしているけれど、目指すゴールは同じ。
普通のバスケの試合とはちょっと違う。


スリーバイスリーは、聞いたことはあるが見たのは初めてだった。

六人のうち五人は、身長が百九十センチくらいはあろうかという大男。
もうひとりは少し低め。
といっても、百八十センチくらいはあると思う。

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