一体なにがどうなっているのかわからなかった。


あたしの下着とマットには血痕が残っていたけれど、ソレの姿はどこにもないのだ。


とにかく家にいたくなくて、あたしは逃げるように学校へ向かった。


1人でいたくない。


「ちょっと友里、昨日はどうしたの?」


下駄箱までやってきたとき、梓にそう声をかけられて振り向いた。


その瞬間、梓の表情が険しくなる。


「どうしたの? 真っ青じゃん!」


「あぁ……うん……」


きっと貧血だ。


あの血はきっとあたしのもの。


あれだけ出血してたのだから、貧血になっても仕方ない。