ケータイ小説 野いちご

強制食料制度

クラスメート

人目を避けるようにしながらたどり着いたのはクラスメート吉田良の家だった。


良の家はこの辺では有名な資産家で、沢山の会社を経営している。


屋敷のような豪邸に住んでいるため、その家の場所は誰でも知っていた。


「良、お願い電話に出て……」


豪邸の手前で立ちどまり、あたしは良に電話をかけていた。


こちらから誰かに連絡を取るのはこれが初めてだ。


庶民的なクラスメートに連絡すれば、そのまま監禁されて明日には食べられているかもしれない。


その点良は安心だった。

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