皿洗いをしていても、ソファにいる想が、気になる。

「想ちゃん、料理してるから想ちゃんお風呂入って来たら?」

類の提案。

ある意味、正しい。

「じゃあ、行ってきます!」

ーーーバタン。



「「フゥーーー」」


同時に息を吐く類と、斗真。


そして、顔を見合わせる。
「想ちゃんは、渡さないよ」
斗真の鋭い睨み。

「ああ、俺だって負けねーよ!」

類の本気が伝わる。

「「君はーー?」」

二人の目が、俺に急に向いて急なことに尻込みする。

この2人、波長が似てる。

「俺だって、渡さねーよ。
想は俺の彼女だ」

今はまだ仮だけどーー必ず手に入れる。