南七瀬。


俺たちの学校の生徒会書記。



しっかり者で優しくて。



茶色いロングの髪はいたみなんてなく。


白い肌に大きな目。



一言で言うと美人。


中2にはもうこの顔が出来上がっていた。


背は少々高いけど愛嬌はいいし、親切心の塊。



その上、頭もいいし運動神経も悪くない。



そうなると自然の人気になる。



学年問わず人気もので、七瀬も話しかけてくれる子の名前は絶対に覚えるから、性別問わずモテまくり。


先生からの信頼も厚く、雑用もその日のうちにこなしてしまうので重宝されている。



みんなには黙っているけど、そんな七瀬は俺の幼なじみだったりする。



俺が唯一苦手じゃない女の子で、


俺の好きな人。



母さんの反対を押し切って共学に、七瀬の受験する学校に行くことにしたのは、七瀬に彼氏ができたと聞いたから。



周りが聞いたら引くだろうけど、とんでもないほど焦った。



そりゃ、いつまでも俺の面倒ばかり見て居てくれるはずがない。


でも、相手の男がどんな奴が見たくなった。


それに俺が、七瀬の近くに来たら、七瀬は優しいからずっと俺のそばにいてくれると踏んだ。


相当悪い男だと思う。



予想どおり、七瀬はずっと俺のそばにいてくれてるし、入学してすぐに別れたらしい。



今もめちゃくちゃ仲良しだけど。