「あ、あ……」



意味もわからず、嗚咽が出てくる。







本当は、こうやってちゃんと認めて欲しかった。




誕生日を祝ってもらって、
生まれてきてくれてありがとうって、
生きててよかったんだって言われたかった。






何をされても、どうしても嫌いになれなくて、本当は大好きだった母さんに。






紙袋を受け取ったら、消えてしまうんじゃないかと疑う。





そんな筈もないのに。




全部幻覚なんかではなくて、




確かに今起きてることの全てが現実で、





俺はそれをどう受け止めたらいいかなんて、




全然わからなかった。






ただただ、どうしようもなく涙が溢れ出して
しょうがない。